今回は、大学の数学を勉強するのにおすすめの参考書を紹介します。
とは言ってもあまり独学向けではなく大学の数学の授業を科目等履修で取っている方や、現在数学科に通っている学生向けとなります。
なぜかというと大学の数学は非常に難しく、授業を聞いてもわからない場合も多いので独学なんて天才でない限り不可能です。もし独学余裕なんて思ってる方は大多数がわかったつもりのなんちゃってさんです(笑)
さて、数学の分野には大きく分けて代数学、幾何学、解析学があります。あとは最近でてきた統計学等もありますが基本は代数、幾何、解析の3つが数学の分野です。
まずは私の専門である代数から!
群論、環論、体論の3つを勉強できる参考書
代数系入門 松坂 和夫 約4000円
この本は高校の知識しかなくても読めるように(普通の高校生が理解できるという意味ではありません)工夫されています。一般の専門書よりはわかりやすいとは思いますが、ガロア理論がどの本を読んでも(この本含む)さっぱりでした。
代数学(テキスト理系の数学) 津村 博文 2530円
イデアルについての解説書
イデアル論入門 新妻 弘 2860円
ガロア理論ならこれ!
代数方程式とガロア理論 中島 匠一 4400円
応用代数学 平松 豊一 2700円
この本は私が学部時代と大学院1年のときにお世話になった本です。
有限体や符号理論について細かく書いてあります。
線形代数入門 斉藤 雅彦 2052円
この本は数学科で線形代数を学ぶときに選ばれることが多い本だそうです。証明が細かく書かれているとか。
工科系のための初等整数論入門―公開鍵暗号をめざして 3564円
この本は整数論の入門の本で私は4回生のゼミの前期で読みました。合同式等が詳しく載っており、最後の方には公開鍵暗号のやり方まで載っています。実際に実験してみると面白いですよ。
解析学
微分積分学 難波 誠 3024円
この本は1、2回生時にお世話になった本です。1変数の微積分はもちろん、2変数の微積分や数列の収束等まで細かく書かれています。
すぐわかる複素解析 石村 園子
この本は計算主体ですが、複素解析の計算方法がばっちり詳しく書かれている名著です。
ちなみにこのシリーズの本は何種類かあり、愛用者の中にはネットで石村信者と呼ばれている人たちがいます。
幾何学
幾何に関しては全くわからないため特におすすめはありません。
私のおすすめセット(代数系)
代数学(テキスト理系の数学) 津村 博文 2530円 2013年
イデアル論入門 新妻 弘 2860円 2016年
代数方程式とガロア理論 中島 匠一 4400円 2006年
以上になります!