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こんにちは。

今回は株式投資歴2年の初心者投資家の私が実践しているというか始めた株式投資、優待クロスについてご紹介します。
株式投資と聞くと皆さんどう感じるでしょうか?

値下がりして損をするリスクがあるから怖い、特に年配の方だと過去に大暴落のニュースを何度も耳にしていますから投資は反対の人が多いです。たとえば私の両親がそうです。

でも、今回紹介する方法は優待クロスというちょっと変わったやり方です。
やり方はややこしいですが、慣れれば簡単です。

説明すると長くなるので最後までお付き合いください。

これは私の備忘録的なブログにもなっています。

まず、簡単に言うと優待クロス取引とは普通に株を買うと損をする可能性があるので売りと買い両方して変動リスクをなくした上で優待の権利を取る方法です。

たとえば近鉄なら3月末と9月末に100株以上もっていればなんと片道どこまで行ってもOKな乗車券が4枚もらえます。2人なら往復してちょうどですね。つまり伊勢や名古屋もこれでタダ同然で行けます!売り建ての金利を考えても4枚の優待券が500円くらいで手に入る計算です。
金券ショップで買えば1枚1800円くらいですから7200円もします。そう考えるとすごくお得ですよね。

これだけ聞いても意味が分かりませんよね?順に説明していきますね。

まず、株式投資には現物取引と信用取引の2種類があります。
そして現物取引は買いのみ、信用取引は買い、売りの両方ができます。

信用取引の買いは信用買い、売りは信用売り(いわゆる空売り)です。
信用買いは証券会社から資金を借りて取引をします。
信用売りは逆に証券会社から株を借りて売って、そのあと株式市場で株を買い戻して返済します。
つまり買いから入った場合、株価が上がればもうかります。これはわかりますね?
でも信用売りは逆に株価が下がればもうかるのです。
え?下がったのに儲かる?どういうこと?では説明します。

信用売りではまず証券会社から株を借りて売ることから始まるのでした。
たとえば株価が1000円だったとしましょう。これで100株の信用売りをすると投資家には10万円入ってきます。

しかし借りた株は返さないといけません。
そうこうしているとこの株が値下がりして800円になってしまいました。
するとこの800円で100株買って返済すればいいので8万円で買って返済し、残りの2万円が儲けになるわけです。

ということは現物買い、信用買いは上がれば儲け、信用売りは下がれば儲けと逆になっていることがわかります。
勘のいい方はもうお気づきかと思います。そうです、信用売りと現物買いを同じ値段で両方すれば実質プラマイゼロで損しない!のです。

しかし株価って秒単位で動くのにどうやって同じ値段で売り買いするの?タイミング的に無理じゃんって思いませんか?
私もそのやり方がわからずできていませんでした。

でもこうすればできます。取引の時間の9時~15時は株価がひっきりなしに動いているのでできません。
9時以前に売りと買い両方発注するのです。

注文には指値(さしね)と成行(なりゆき)の2種類があります。
指値は値段をたとえば4500円で買いたいなどと指定して注文する方法、成行はいくらでもいいからとにかく買いたいってときです。

でもいくらになるかわからない成行って損じゃんって思いますよね?でも優待クロスは成行注文でしかできないのです。
指値だと約定する値段(注文が成立してこの値段で売り買いするよって値段)は自分が提示した値段の付近になりますが、成行では全く予想もつきません。でも9時前に成行注文を出すことによって9時になったと同時に値段がつきます。
売りも買いも成行なら同じ値段でつきます。これがポイントです。

私の場合は当日の0時過ぎの深夜に現物買いと信用売りをあらかじめ成行で注文しておいて、9時以降になって両方約定したことを確認します。
たとえば近鉄GHD100株 現物買い45万円、信用売り 45万円 のような感じです。

それでは具体的にどうやるかステップにわけて説明していきます。

優待クロスのステップ

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1.ネット証券などで証券口座の作成をします。(信用売りもする必要があるので、口座開設ができたら信用口座も同時に申し込もう)

2.銀行口座を通じて証券会社の口座に資金を入金(取引したい株のストップ高の値段×1.1×優待に必要な株数)します。

3.近鉄の優待が欲しいなら現物取引の検索画面に近鉄と入力して検索、同じような銘柄があるので間違えないように。
近鉄GHDなら4500円ほどになっているはずだから、深夜や早朝に成行で100株注文。

4.現物買いが終われば今度は売りだ。

5.信用取引の方で成行で売り注文を出します。一般信用の長期で行うようにしてください。あとで説明しますが制度信用はリスクがあります。
注文を出した後は寝る前に現物買いと信用売りで同じ銘柄の取引を成行でしていることを確認してください。
そして自分が欲しい銘柄であるか確認することも重要です。間違えて同じような名前の銘柄を買った人もいます。
それが終われば朝になるまで寝て待ちましょう。
そして朝9時以降に約定したことを確認。

6.権利日が過ぎて次の月になるのを待ちます。10月になれば信用売りの返済を持っている現物株で行う現渡(げんわたし)を行い、取引は終了。

あとは優待が3か月後くらいに届くので待つだけ。

このように知っていればタダ同然で鉄道の優待券がに入る優待クロスですが、注意点が山ほどあります!

1.優待を取るには現物を持っている必要がある。信用買いと信用売りではダメ。その他、信用売りを2つやってしまったという失敗もよくある。

2.権利日に注意。優待の権利日は銘柄によって異なりたとえば近鉄GHDは3月末、9月末でこの時期に株を持っていないと株主とは認められない。
逆にこの時期に株を買って持っていれば10月15日に売ったとしても株主の権利が得られる。

3.逆日歩(ぎゃくひぶ)に注意。逆日歩とは制度信用の売りをしている人が払う手数料の一種で、証券会社が売り方(信用売りをしている人)に貸し出す株がなくなったときに売り方から取る超高額な手数料のこと!この逆日歩のせいで優待がとんでもなく高くついた人もいます。たとえばJR西日本の優待が1万円とか!これが失敗例ですね。なので売りは一般信用の長期でやりましょう。この場合は逆日歩の心配はありません。JR西日本などは制度信用しかありませんので、損失リスクを覚悟で現物で買って優待をもらうしかないですね。
私もJR西の現物持ってますよ。でも近鉄なら今のところ一般信用長期で売り建てできるので、優待クロス取引がほぼノーリスクでできます。

4.信用売りには金利がかかる。1か月で近鉄の優待なら400円程度。これも手数料コースなどによって異なるので詳しくは調べてみてください。

5.すごくお得な制度だが当然お金がない人はできないので注意。最低60万円ほどの資金が必要です。あとで返ってくるとはいえ、大金が必要です。お金がない人は貯金に励みましょう。オススメは強制貯金とも言われる定期預金です。

6.信用口座の開設も必要。それをしないと信用売りができないので優待クロスができない。信用取引はリスクが高いので(クロス取引ではない普通の取引を行う場合)一応現物取引経験がないと作れないことになっていますが、取引経験がなくてもありで申し込んで審査は通過しますので安心してくださいね。

7.配当金は実質もらえない。現物株を持っていれば配当金が入金されるが、同時に売り建ても行っているので売り方は配当金に相当する金額を逆に払わなければならない。なので実質配当金はもらえないのです。しかもややこしいことに現物買いの配当金は20.315%の税金が引かれて入金されるのに対し、信用売りの配当金支払いは100%なので差額で損失がでます。これでは困るので翌年に特定口座年間取引報告書を証券口座のページからパソコンとプリンターで印刷して確定申告すれば戻ってくるとのことです。

いかがだったでしょうか?株式投資初心者にはちょっとわかりにくかったかもしれませんが、株式投資歴2年の初心者ができるだけわかりやすく優待クロス取引について解説しました。
今回は以上になります!ありがとうございました!

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